私は過去に、技術部門の管理職をやっていて誰のお給料をいくら上げるかを決める立場にありました。 お給料が増える人には色々なパターンがあります。以下にまとめました:
1) 査定の前からお金が欲しいことをリマインドしておく
人事査定の時点では誰が昇給するかが決まっていることがありますので、 もっと前からアピールしておきましょう。四半期の1回のレビューやランチを同席する際に 明るく、ポジティブに伝えましょう
2) 何が欲しいか(この場合はお金)を明確にし、伝える
上司は部下が何を求めているか、案外わからないものです。特に部下が多い場合。 トイレが混むので増やして欲しい人、残業なしで早く帰宅したい人、パソコンにメモリを増設してほしいひと、 ニーズは人によって様々です。お金が欲しい場合はその旨、伝えると良いでしょう。
3) ストーリーを絡める
単にお金が欲しい部下と、お金が必要な背景(ストーリー)がある部下では違いが出てくる可能性が大です。 本当でも嘘でもいいのでお金が必要な理由のストーリーを作って、伝えましょう:
情に訴える作戦:
実家の年老いた両親への仕送りをもう5000円増やして、 冬、暖房を気兼ねなく使えるようにしてあげたい
共感を誘う作戦:
上司の方も子供がいて、マイホームを持っているとします。 「うちも、上司さんのようにマイホームを立てて、子供部屋を作ってあげたいんです」
戦力UPをアピールする作戦:
いただいたお給料は、書籍の購入や資格取得に使って、 より、戦力になれるように自己投資にまわしたいのです
4) 今回の昇給が希望額より少なかったら、次年度に向けて釘をさしておく
意外かもしれませんが、部下の希望に答えてあげたい上司は多いです (特に部下が平均以上に仕事ができる場合)。
しかし悲しいかな、会社から割り当てられる昇給原資が足りないことが多々あります。 そのため上司は部下の給料を上げたくても、ちょっぴりしかあげられない場合があります。
あなたが提示された昇給額が希望額に満たない場合、上司も気まずい・残念である場合があります。 こういった場合、上司の方は面談を早く切り抜けたいので、
いろいろと厳しい中、ご配慮くださいましてありがとうございます。 今後はもっと頑張りますので、来年は是非、希望額の○○円まであげてください!
といった具合に釘を刺しておきましょう。ここで上司がOK!とでもいえばしめたもの。
(つづく)